dancemode’s blog

身体と向き合う毎日を発信します✨

精神科のこと

私が看護師になって

最初に努めたのはERでした。

そこには色んなドラマがあり、受け入れる患者さんも熱傷、交通事故、心筋梗塞くも膜下出血、自殺未遂など色んな症例を経験することが出来ました。その後は歯科、婦人科、整形外科などを経て、現在は精神科で働いています。

 

精神科の偏見が強いと思った出来事がありました。働かない人と働けない人を一括にして決めつけた言い方をする人がいたのです。勿論現実には殺人に関与していたり、妄想に支配されて行動の抑制が効かずに犯罪を起こす人がいるのも事実です。その人たちの割合は知らないし、怖い、関わりたくないと感じるのは当たり前だと思います。人を傷つけることはどんな理由があっても許されることはないとも思っています。ただ、精神科=殺人、生産性のない人と決めつけた発言が腑に落ちず、更にそこで働く人も気狂いと表現する人がまだいることが残念でありませんでした。

 

私が転職を勧められたように、精神科の病院で勤めることを家族に反対される人も実際にいます。勿論、色んなリスクがありルールや注意しなければならないこと、観察力や洞察力が求められる診療科だと思います。

 

ただ、なりたくて病気になっている人ばかりではないことを知ってほしい。

 

私は今、認知症病棟に勤めていて、BPSDの増悪で入院する患者さんも増えています。急性期を過ぎれば安定し、こちらの対応で患者さんが安心して問題行動を起こさず入院生活が送れるのです。フランスでは、認知症は今の医学、科学では治療できる薬はないと、薬での治療は行われず、ユマニチュードという方法などだけで患者の症状に対応していっています。生理的欲求を満たす援助、日常生活援助、自立支援援助、認知修正への介入、ご家族のメンタルケア、疾患教育などやりがいは沢山あります。

 

私を心配して転職を勧めてくれた人には申し訳ないけれど、自分のメンタルが強ければ飲み込まれることはないし、逆に強くなれると思っています。一人の人の人生、生い立ち、背景に深く関わることが出来るやりがいのある仕事をさせて貰っています。

 

これからも

沢山勉強して

プライドを持って

看護師として働こうと思います。