久しぶりに自分の練習姿をビデオに録画して確認しました。
自分では出来ていると思っていても
ビデオは正直。
私は、いつの間にか、手段と目的が入れ替わっていたようです。
練習をするということが目的で、
練習しているということに満足してしまっていました。
自分の動きが自分のイメージと異なっていて、
残念な現実が突きつけられました。
私は、毎日、世界ラテンチャンピョンのレッスン動画を見ながら
ウォークの練習をしています。
歩くという基本動作が出来ていなければ、
ダンスを上手く踊ることなどできません。
あるトッププロは、リハーサルで
カップルのコネクションとウォークしかしないと言っていました。
それほど、ウォークが重要だということなのです。
ウォークが全て。
その一言は、ダンス人生で消えることなく、心にとどまっています。
だから、競技選手のときもウォークの練習は欠かしていませんでした。
正しい知識を持つ本物のダンサーは少ない。
トッププロにしか教えられない知識と技術があります。
私は、そのことに気づくまでに10年かかりました。
視野が狭く、外に飛び出そうという考えがなかったのです。
でも、感動させたいという衝動で、師匠に出会い、
なにもかもが変わりました。
身体の各パーツを連動させ、ナチュラルな動きを追求するという作業が
練習になります。
連動した、動きがつながった美しい完璧なデザインのウォークというのは、
一旦、各身体のパーツをバラバラにして、一つ一つ自分の意思で動かせるように
練習する必要があります。
一か所修正したら、他の場所が崩れ、
崩れたところを修正したら、また別の場所が崩れる。
崩されては、修正。
崩されては、修正。
この繰り返しなのです。
だから、一部が全体に与える影響が解る。
ダンサーの多くは、クラシックバレエをしている人が多いです。
だから、子供のころから、正しい姿勢がどういうものなのかということを
知っていて、他の人より成長が早い。
バレエの技術習得もひとつひとつ、基本を大切にしています。
私は、そのような経験がなく、猫背で肩こり、頭痛が酷い20歳からダンスを
始めたので、何もかもが底辺でした。
でも、今は、それがあったから、どこを修正したら、どこが変化するかという
ことが解り、これは、人に教えるときにも役立っています。
どこを修正したら、適正化されるかが解るので、
生徒さんも確実に上達してもらえます。
すべてに無駄はない。
そう思います。
出来ないところから、今にたどり着いた。
これが、私の他の人との違いだと思います。
自分の動きも普段の鏡の前だけの姿ではなく、
時々ビデオで確認して、修正箇所を客観視することが大切だと思いました。
練習も質が大事。
Showがこれからいくつか控えています。
感動を与えられるように、頑張らないとね。
練習、こつこつしていきます。
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久藤 恭子