ダンスはステップを踏むというだけの行為ではありません。
ダンスは芸術であり、人生であり、その人そのものです。
ダンスは人を感動させることができる手段でもあります。
感動させる踊りを行うためには、
自分の身体を自分の思い通りにコントロールするということが求められます。
コントロールする、自然な動きにするには
基本動作を繰り返し、動きを細分化し、
一つ一つ細かく動きの仕組みを解釈、解明、組み立てる必要があります。
社交ダンスはカップルダンスです。
1人で踊っているわけではありません。
だから、自分のことだけではなく、お相手の動き、ダンスについても考える必要があるのです。
本物のダンス、ダンスの質は、学んだ人にしか解りません。
足の裏をどこまで分化できるか。
足の裏をどのようにして重心移動させるか、
足の中で、いくつの動作が行われているか。
簡単に一歩出しているわけではないのです。
一歩のなかに、体重を乗せるということ、そこから生まれるボディの変化、相手に伝える情報、次に踏むステップの誘導など
たくさんのメッセージが含まれています。
深い・・・。
とにかく奥が深いのです。
世界チャンピョンのアルナスにレッスンを受けた時、
指摘されることが細かすぎて、
大好きから嫌いな人になってしまったほど、
ダンスはこだわるということが大切だし、
拘っていることとと技術が連動しているように思います。
こだわることが出来た人、
こだわって練習をした人だけが、
一歩に意味を持たせられるのです。
感動を与えるダンスのために必要な努力です。
もっと勉強して、もっと練習しなくちゃ。
こつこつ積み重ねるしかないのだから。