2018年に真田丸のメインテーマでタンゴを踊りました。あの踊りは英和先生とでないと出来ないものです。日本人の武士道を現していて、大和魂のインパクトが強いから。学生時代からずっとベーシックの練習を続けた先生だから成し遂げた本物のチャンピョンの技術、人間力、パワー、エネルギーだからこそ生まれた作品です。
私は技術も知識もまだまだで、何故偉大な先生と踊れるかというと、感じる力が人より強いからだと自分で認識しています。先生にもそれだけは認めて貰っています。他のダンサーとの違いです。リードを受ける、相手のエネルギーを受ける力です。
誰とでも打ち合わせなしで踊れるのがボールルームダンスの魅力です。ですが、私はきちんと細部まで身体をコントロールし、日常生活から心のあり方、生き方まで人間力を感じ取ってしまうため、尊敬できる人としか触れることが出来ない体質です。
なので、ダンスを始めた最初の10年は周りに反応して自分が潰れてしまっていました。でもダンスが好きという気持ちは無くならなかったし、追求すればするほど、本物に近づくほど、楽になっていったのです。
今回、勝也先生とのSlow Foxtrotを見に来たお友達が、勝也先生が仏さまに見えた、裕美先生が踊ったあとにお客さんに手を合わせていた、彼らは神様に手を合わせている人だと言ったのです。
それです。
本物のダンサーは知識と技術だけでなく、人間性も研ぎ澄まされているのです。衣食住を大事にし、心の在り方、生き方までプロなのです。それは、生きること、命を大切にし、全ての存在に感謝している。大きな大きな愛に溢れているということなのです。
これはひとっ飛びに養われるものではありません。コツコツ、コツコツ地味な作業を続ける修行僧のような在り方なのです。職人のような···
今回のパーティーで、立石組は、現役の時に世界ショーダンス選手権で海外で日本代表として踊ったshow danceを披露しました。肉体を維持していなければ出来ないことです。歳を重ねても現役の気力と体力を維持し続ける姿。並みの精神力ではありません。これは決して当たり前に出来ることではないのです。本物にしか出来ません。
立石組に師事できて本当に幸せを感じましたし、もっともっと頑張らなければと身が引き締まりました。まだまだ·····修行が足りない。練習もトレーニングも。
来年のダンスが今年のダンスを追い抜くように
したいです。清く、正しく、美しくありたい。
自分の動画を見て、上半身の強化も必要だと思いました。
やります!良いダンスのために!
そして、いつか私も····
私のダンスを見て涙を流すほど感動して貰えるように。
これが私の踊る意味です。
私の夢です。
淡々と·····続けることで生まれる感動を目指します。