私は看護師というお仕事をさせて貰っていて、患者さんも病院スタッフもある程度年齢を重ねると膝や腰の痛みを訴えています。これを職業病とか年齢のせいだけにしてしまって良いのでしょうか?
看護師こそ解剖学、病理学を学んでいるのですから、何が原因で痛みがあるのがアセスメント出来るはずですし、患者さんにも指導出来るようにならなければならないのではないでしょうか?自分でコントロール出来ない疾患、どうすることも出来ない病気があるのは勿論ですが、自分の習慣、身体の使い方で防げることは沢山あると思います。
例えば、重たい患者さんを抱える状況になったとき、持ち上げる動作一つをとってもそうです。腰を後傾させ身体を突っ張って患者さんに立って貰うのと、患者さんの体重を利用し、重心を前方に移動させる、介助する側は身体の大きな筋肉である太ももとお尻の筋肉を効率良く使っているか?です。
教科書では、ボディメカニクスという言葉で習いました。重心の位置、関節、筋肉の使い方で負担なく自分と相手を移動する。この机上で学んだことを身体にインプットするよう努める人が増えるように、私も取り組んでいきたいと思います。
正しく身体を使えるように勉強を続けるべきなのです。