股関節の可動域を広げることをよしとする雰囲気があります。
私の股関節は大腿骨頭が深く入っているので
開脚角度は小さいです。
バレエの先生の講義を受けたことがあります。
身体が硬くて嫌だと劣等感があった私は
自分の股関節だと先生のようには踊れないと
言いました。
すると先生の返事は
「自分の可動域に合わせた踊りをすればいい。可動域が広い人は広い人の狭い人には狭い人の踊りがある」と言ってくれたのです。
身体は一部分のパーツで動いているわけではありません。筋肉の名前、関節や骨の名前、数をどれだけ覚えても正しく動かせる訳じゃない。
知識があっても練習しなければ
良いダンスは踊れない。
要は使い方を重視すべきだということ。
可動域より
連動が大事。
上半身と下半身をいかに繋げるかの方がよほど大事なのです。
股関節から太ももを内側に回転させると
膝も足首も爪先も内側を向きます。
その動きを上半身に繋げると
おへそや肋骨、胸も回る。
これがダンスにはめちゃくちゃ大事。
全ての動きを繋げること。
丹田から発生したエネルギーを全身に
波のように連動させる、繋げることが
技術の差なのです。