私は、ダンサーです。
職場の人に、ダンス向けの身体だと言われたことがあります。
私は、身体が硬くて、関節の可動域も狭いのです。
だから、ダンスに向いているなんて思っていませんでした。
クラシックバレエのダンサーは、股関節の可動域がとても大きく、
骨格が美しく、とうてい敵わない資質を持っています。
いつも羨ましかった。
そのバレエダンサーが私に言ったのは、
自分の可動域に合わせた踊りがある、自分に合った身体の使い方をすればいい。
という言葉でした。
これは、劣等感のあった私にとても力を与えました。
世界ラテンチャンピョンのカルメンという女性ダンサーも身体が硬いと言っていました。
人との違いを知り、それを強調することが大切なのかもしれないと思いました。
だから、それ以来、自分らしさとは何かということをいつも考えて、
自分らしく踊るということを大切にしてきました。
身体のかたちは形でしかなく、
ダンスは表現なので、かたちも大切だけど、
そのかたちが自分らしさなので、
自分がどうやったら美しく見えるか、自分で試して確立していくしかないのです。
人の真似から始まったダンスも、
今では、自分らしく、自分にしか出来ない踊りへと変化出来るようになりました。
私らしく踊る。
これが、一番自分を輝かせる要素なのだと思います。