dancemode’s blog

身体と向き合う毎日を発信します✨

こだわり

私は、ダンスを創る時、ステップより先に音楽を重視します。今まで踊ったShow Danceは、どれもこれが良いと心が反応した曲を使っています。大好きなダンサーの踊りに影響を受け、そのダンサーが使っている曲を良いと思うことも多いです。

 

好きな曲、これで踊りたいと思った曲は一日中聴いたって飽きないので、毎日聴くことも。イメージが浮かんで、物語が出来て、ステップを組み立てる。この創る作業がとっても好きです。踊り込んでいくと修正をかけたくなり、少しずつ変えていくのも楽しいです。踊る直前にイメージや動きが閃く時もありますし、仕上がった後に、やっぱりこれは私らしくないと曲を変えることもありますが・・。

 

ボールルームダンスは男性と女性が組んで踊るカップルダンス。恋愛がテーマになることもあれば、人生の荒波に揉まれるところ、苦しみ、孤独、幸せ、希望など色んな感情が表現のテーマになることがあります。二人で踊るから出来る表現がありますし、このダンスでなければ出来ないこともあります。

 

ダンスを始めて、20年。ここ最近まで誰かの真似ばかりしていた気がします。今は、やっと自分のダンス観が定まり、どういう表現がしたいか、どのように魅せたいか、どうすれば自分が美しく見えるか、正の感情だけでなく負の感情もありのまま見せようなど、自分で感じたことを外にスムーズに発信出来るようになってきたと思います。自分の身体をコントロール出来るようになってきたことも人生経験を積んだことも活かせます。

 

人と違って良いことも自分のペースで良いことも、自分のやり方で良いと言うこともダンスを通じて学ぶことが出来ました。

 

私は、一年に一度しか人前で踊る機会がありません。一曲に一年かけるのです。朝起きて出かける準備をするときも通勤中も仕事が終わって家に帰っても自分の曲を聴き、踊りのことを考えたり動きを調整したりします。本番は、イメージが出来上がり、感情を排泄するだけ。曲に全身を使って感情を乗せていくのです。この快感があるから止められないのです。

 

去年くらいから満足して踊れるようになりました。自分が確立されていない時は、踊った感じがあっても全然動けてなかったり、出来てるつもりが全然出来てなかったりと残念な作品になることばかりでした。ただ疲れるだけで達成感がないんです。

 

自分に合ったものを取り込むと身体で何かが形作られる。その時表現したい感情で引き寄せる曲がある。細部にまでこだわって一つ一つ丁寧に作品を創っていく、イメージを身体に刷り込んでゆく、この作業が大好きです。こだわった分、達成感と満足感が強く、お客様の反応が良いのです。

 

こだわるって大事だと思います。

ダンスって本当に奥が深いのです。