私は自分に関することは、良いことも悪いこともありのまま現実を知りたいタイプです。
でも、知りたくない人、知らない方が頑張れる人がいるのも事実です。どっちが良いかなんてその時判断出来ないものです。
看護学校の実習生の時、40代の看護師さんが子宮がんの治療をしながら仕事をしていて、まだ子供さんが小学生だったので、子育ても頑張っていました。治療を受けるだけでもストレスなのに、仕事と子育てもしていた彼女の生き方は20歳の私には何て強い人なのだとかなりの衝撃でした。彼女は、病名、ステージなど病状を知っていたのです。母親の強さでしょうか。毅然とした白衣の姿。私には到底出来ません。
今ある現状や環境、性格などで、情報の伝えた方が変わるとは思います。伝えない方が希望を持てることも多いですし。知るから頑張らなければと奮起することもあるでしょう。
今日、母の病状説明がありました。母と話していたら骨に転移していることを本人が理解しているか不明です。主治医の説明を理解していないのかも。痛みで情報の処理が出来ないのか、認知機能の低下なのか、転移してないと信じているのか・・・。
どうして足が痛いのかと看護師さんに聞くらしいのです。看護師さんもどう説明したものか悩んでいるようでした。
母は、もともと信じたいことしか頭に残らないようなところがあります。多分、なんとなくおかしいとは思っているのでしょう。でも、希望を失わず治療を続けています。
4年間よく頑張ったと家族で話しています。
本人の不安、痛みは代わりたくても代われない。母が今をどう受け止めているか。
どちらにしても今を生きる以外ないのです。