ボールルームダンスの魅力に取りつかれて20年。辞めたいと思ったことはないし、飽きることもないし、年齢を重ねても踊れないと思うこともありません。ずっと続けられるのです。
父が脳出血で右片麻痺になったとき、私も病気になって歩けなくなったらどうしようと考えることがありました。でも、車イスのダンスもあるし、音楽を聴くだけでワクワクするし、どんな状況でもダンスが人生からなくなったり遠ざかることはないなと確信したのです。
リーダーがいなくても自分の理想を追求することは出来るし、練習も出来ます。人前で踊るので見られるから頑張ろうと思えるし、肉体を鍛える、磨く努力も出来るし、栄養管理もしなきゃいけない。忙しいのです。
今だから出来る踊りがあると年齢を重ねるほど思いますし、年齢を重ねるほど無駄な動きが減って質が上がるし、相手との融合、調和を大切に出来るようになります。
若い頃は、スピードやアクロバティックなパフォーマンス、刺激的な音楽で見てる人を圧倒させることにしか頭が回っていなかったと思います。それって、ただ身体を傷めるだけだし、感動なんてない、ただ凄いと言われるだけで心に残らないのに。
今だから解ること。ボールルームダンスはスポーツではないということ。表現であり、肉体を解す作用があるということ。踊るほど身体の調子が良くなるし、心も満たされる。
このように思えるようになったのも師匠のお陰ですが・・・。
美意識、立ちふるまい、心のあり方、生き方にまで質を求められるようになった。感謝しかありません。
もし、本物のダンスに出会わなかったら、止めていたかもしれません。
本物を知ったら止めれるはずがないのです。
師匠の人生観に影響を受け、自分を磨き続ける人生。最高なのです。幸せです。