ダンサーのダンスは、万人に受け入れられるものではないことがあります。
好みがあるし、相性があるので、当然です。
ある人はこの選手が好き、ある人はこのダンサーの踊りが好み。
ああなりたい、あれは嫌・・などたくさんの意見があると思います。
私は、感動を与えるダンサーが大好きです。
メッセージやドラマを一曲で伝えられるダンサー。
感動で涙が出たこともあります。
美しくて、パワフルで、見ているだけで心が動く。
とてもカッコいい。
私は個性的なダンサーが好きです。
きっと自分らしさを追求していて、はっきりとしたキャラクターだからだと思います。
正統派で万人に受けるダンサーを目指す人よりも
自分を苦手だと思う人がいたとしても自分らしさを大事にして、
オリジナリティあふれるダンスを踊れるダンサー。
こういうダンサーになると決めていました。
意思の強さ、ダンス愛、情熱の強さ。
見失わないようにしたい。
相手にどう思われるかということを気にしているうちは、
自分のダンスを踊ることはできません。
ダンスを始めたころは、憧れの選手の真似をしていました。
自分のダンスと憧れのダンスの間違い探しをして、
修正をかけて、練習を続ける。
でも、続けていると、自分はこの曲のここでこういう表現がしたい、
こういう物語を伝えたいと自我が出るようになります。
生物は多様性を担保して進化してきました。
生き残るために、他のものとは違うように出来ているのです。
だから、人との違いが魅力だということ。
自分らしさを追求する、自分を表現するということがとても重要だと思います。
誰かの真似ではなく、
誰かに好まれる踊りをするのではなく、
正解を目指すのではなく、
自分がどう感じるか、どう表現したいか、どのようなイメージで踊るか。
それを追求するほうが上達が早い気がします。
技術とともに表現力も見につくから。
曲に感情を乗せることができるようになるから。
ダンスには相性があります。
好みがあります。
それは、多様性のある生き物の仕組みと同じ。
遺伝子が遠いほうが生き残る確率が高い。
惹かれ合うダンスにも同じことが言える気がしています。
自分らしいダンスが最も魅力的だということです。
今日も自分ブランドで。
