「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である」
レオナルド・ダ・ヴィンチの名言の一つです。足に対する理解が深く、機能性だけでなく美しさも追求されていると思います。人間の骨は200ほどあり、両足の骨は56と全体の
1/4を占めています。骨の数が多いということは、体重を支えたり運動をコントロールするのに多様な動きに対応出来るだけの機能を備えているということ。
足裏のアーチ 3点で体重を支えると言われますが、アーチの役割は大きく3つに分けられるようです。
衝撃を和らげるクッションの役割、
地面から受けた力を上手く返し次の動作に繋げるバネの役割、
姿勢を維持し、身体を安定させる役割。
私の足は24.5㎝。この足の面積で全身を支え動きをコントロールしていると思うと愛おしい限りです。足をくまなく使うために足裏、指の一本一本、足の甲、足首をどのように使うか、どこを意識するか。
以前、タクティールケアの研修を受けたことがあります。全身を擦るように触れることで安心感や身体機能の向上を図るといったケア。足のケアをされた方が、足の指一本一本の感覚が目覚めたと言われたそうです。普段意識していないと、足は足一つの固まりとして認識されてしまっているとのこと。固まりだなんて勿体ない。一つ一つの構造には全て意味があるのですから。
足を細部までくまなく意識して目覚めさせたい。コントロール出来るようになりたい。人間の身体は本当に素晴らしいのです。