dancemode’s blog

身体と向き合う毎日を発信します✨

私はボールルームダンサーです。今まで関節や骨、筋肉を傷めたことはありません。

 

外から見ると特にスタンダードの種目は女性のネックが後方に倒れていたり、不自然に振っているように見えるようです。私もダンスを始めた頃はそう見えていましたし、見様見真似で踊っていた時期もありました。

 

首を傷めないように気をつけてと心配して言ってくれた人がいます。実際に首を傷めるダンサーもいるとか。

 

表面だけ見ると頭の重さを首の筋肉だけで支えて見えるのでしょうか?それとも正常な可動域を超えた動きで傷めると思われるのでしょうか?

 

ダンスは学問としても発展している分野で、解剖学、物理学が必要です。首の動きは首だけで行うことは有り得ないし、背骨の生理的な弯曲を利用した円運動を行っているので、決して不自然な動きはありません。

 

そもそも頭の重さは5kgもあり、首だけでそれを支えている訳がないのです。頭は脊柱起立筋、腹筋群で支えるべきです。脊柱起立筋は首からお尻まで繋がっています。更に首の回旋と脊柱、主に胸椎の回旋により外側から見れば反って見えても、実際は回旋運動により反って見せているという方が正しいのです。遠心力と求心力を利用した運動なので、運動の軌道をヘッドが通る必要がありますが、骨盤の安定、股関節と殿部の筋力と脚の方向による運動が生み出す結果がヘッド、ネックの動きなのですから。

 

正しく踊るダンサーは身体のしくみと運動の仕組みを理解しているので、傷めるということはありえません。

 

何でも見ているだけ、外側だけで判断しないで欲しいものです。身体をくまなく正しく効率よく動かして踊る。ダンスは身体を壊すものではなく、身体を目覚めさせエネルギーを放出し、身体だけでなく心もほぐす素晴らしい世界です。

 

ダンスの魅力を発信していきたいです。